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「社会が二人をどう受け入れるのか考えてみたかった」
10/25(木)コンペティション『未熟な犯罪者』の上映後、カン・イグァンさん(監督/脚本/エグゼクティブ・プロデューサー)、イ・ジョンヒョンさん(女優)、ソ・ヨンジュさん(俳優)が登壇し、Q&Aが行われました。
矢田部PD:監督と主演のお二人をお招きできて、とても興奮しています。まず会場の皆様に一言いただけますか?
カン・イグァン監督(以下、イグァン監督):東京国際映画祭にご招待いただき光栄に思っています。有り難うございます。数ある作品の中でこの映画を選んでくださり、感謝します。
イ・ジョンヒョン(以下、ジョンヒョン):コンニチハ。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。
ソ・ヨンジュ(以下、ヨンジュ):アンニョンハセヨ。犯罪少年のジグ役を演じたソ・ヨンジュです。お目にかかれて光栄です。この場を設けてくださり有り難うございます。
矢田部PD:これはアジアの通貨危機が起こった時期の、当時の韓国社会を背景にした作品ですが、なぜ今、この物語を映画にしようと思ったのでしょう?
イグァン監督:これは昨年、国家人権委員会から依頼を受けて撮った作品です。脱北少年の短編映画を作ったのですが、これを観た人権委員会のメンバーが違う題材で長編を作ってみないかと言ってくれたのです。そこで、罪を犯して少年院に行った少年の話に決めました。まず最初、少年院に行って実際の彼らに会うことにしたのですが驚きました。私が子どもの頃は、貧富の差を苦にして罪を犯す子どもが多かったのですが、そこで見た子どもたちの80パーセント以上は、両親がいなかったり仲が悪くて家庭環境が困難な子どもたちでした。よく少年犯罪というと、マスコミは大人顔負けの強烈な事件ばかり大きく扱いますが、実際に少年院にいるのはごく平均的な若者たちです。全体の70パーセント以上がそうでした。残虐な子どもが多いというイメージは、マスコミがそうした事件ばかり報道するために、引き起こされた錯覚だというのがよくわかりました。韓国ではIMFが介入した経済危機以降、離婚率が高まり、家庭が破壊されるという現象が起こりました。両親から愛されず捨てられてしまったり、誰にも目をかけてもらえない子どもが急増したのです。こうした少年たちは小さな犯罪を繰り返すことで、少年院へと送られます。そうなると社会は彼らを排除してしまう。この映画を通して、私は、少年院を経験した子どもたちを社会はどうしたら受け入れられるのかを描こうとしました。
Q:日本でも『もしあなたなら』といったオムニバスや長編映画『飛べ、ペンギン』が紹介されており、この作品も国家人権委員会の製作ということで興味深く拝見しました。ラストは、親子がまた一緒に暮らすという希望を提示する一方で、またいい加減なことを繰り返すのかという諦めとも受け取れます。リアリティを意識してそうしたのですか。また、母親役のイ・ジョンヒョンさんはこの最後の場面をどんな思いで演じたのでしょう。
イグァン監督:ジグの母ヒョスンは30代半ばですが、精神的には大人と子どもの中間という設定です。子どもを捨てたり、会いに行ったり、会うと約束しながら会いに行かなかったり、責任の面で気持ちが揺れている。韓国では家を持つことが大変難しいのですが、不動産屋と話すことで、彼女が親子で暮らす計画を持っている。希望を持っていることを最後に示そうとしました。
ジョンヒョン:私も当然希望を持って演じました。最後に日差しが射すカットがありますが、あれも希望を表しています。
Q:主演のお二人は大変魅力的でした。私もやはりラストについて聞きたいのですが、監督はだいぶ試行錯誤されたのではありませんか。他にもアイデアがあったり、撮影して使わなかった別の結末があったのではありませんか?
イグァン監督:実はジグが少年院を出所する時、ヒョスンとセロムが会いに行き、親子が冗談を言って終わるという結末を考えていました。きついスケジュールの中でこの場面を撮影しましたが、どうもしっくり来ない。編集段階で作為的に感じてしまい、悩んで変えたのです。再会しなくても親子は親子です。でも会わないよりは会った方がいい。そこで二人の話で終えるエンディングを考えて、ジグ中心の展開ですが、最後にはヒョスンに思いを託し、彼女が新しい人生を望んでいるという結末にしたのです。
矢田部PD:ジグを演じたソ・ヨンジュさんは大変な役だったと思いますが、実際の未成年犯罪者に会って研究されたのですか?
ヨンジュ:演じるにあたって、少年院にいる少年に会いました。また普通に暮らしている少年たちも、少し道を外れてしまったら犯罪者になってしまう。彼らがつるむことで、大きな犯罪が起きたりします。僕にはそんな経験はありませんが、彼らがどんな風に遊んで、行動するのかも勉強しました、そうして役作りにも生かしました。
Q:ちょっとイレギュラーで矢田部さんに質問します。今回『風水』という、やはり母子を描いた大変いい作品がありました。これも母子関係を描いていて、母親が新しい人生を踏みだす話です。これは単なる偶然ですか。それともコンペティションの作品選定において、何か意図したことがあったのですか?
矢田部PD:簡潔にお答えしますが偶然です。素晴らしい作品を選んだ結果、偶々共通する部分があっただけです。長年やっていて初めて質問をいただきました(苦笑)。
Q:とても楽しく拝見しました。韓国では今度少年院で観せるそうですが、どんな想いを伝えるつもりですか?
イグァン監督:来週の月曜に観せるのですが、胸が震える思いです。実際にロケをした少年院での上映で、彼らの後ろ姿がこの映画には映っています。映画に協力してくれたので、映画を観てもらい、いろんな話をしたいと思っています。
矢田部PD:イ・ジョンヒョンさんは映画史上例を見ない母親像ですね(場内笑)。どのように役作りをしたのでしょうか。
ジョンヒョン:最初にキャスティングの話があったときは、なぜ自分に来たのか理解できませんでした。私は若く見える女優として韓国では有名なのですが、監督に「なぜ私を選んだのか」と聞いたら、未婚のシングル・マザーにはこうした若い母親が多く、親子でも友達のように見えることが多い。映画でもそうした雰囲気を求めていると言うので、快く出演しました。役作りについては、未婚の母のドキュメンタリーを観て勉強しました。
Q:犯罪少年に対する視線がドライで、感情に流されず、ありのまま描こうと努力しているように見えました。観客が彼らによくない感情や偏見を抱いたりしないように、客観的な視線を維持していましたが、こうした視線を通して、監督は何を訴えたかったのでしょう。また主演のお二人は、映画を撮る前と後で、何か変化したことはありますか?
イグァン監督:まず、母親はいないと思っていた子どもが母親と出会うのを、離散家族の再会のように見せたと思いました。楽しく過ごしたり、愛を分かち合うのを。そして彼らの姿を通して、周囲や社会がどんなことを感じるのかを見つめようとしました。こんな風な母子がいたら、社会は二人をどうケアしていくのか。どう受け入れるのかというのを、一緒に考えてみたかったのです。
ジョンヒョン;殺人や暴行に手を染めた子どもがいると思うと、最初は怖かったのですが、撮影で少年院に行き実際の子どもたちに会ってみると、自分も色眼鏡で彼らを見ていたことに気づきました。実に平凡な子どもたちで、社会に守ってもらえず無念にも罪を犯してしまったというのが、よくわかりました。清らかな目をした子どもが多くて、とても胸が痛みました。未婚の母も同様で、社会から捨てられた存在です。同じように心が痛んだし、この映画を撮った後では、彼らに向けて温かい視線を持つことができるようになりました。
ソンジュ;僕も同じ気持ちで、最初は会うのが怖かったけど、映画のために少年院に通ううちに考えが変わりました。罪を犯したとは言え、とても平凡な子たちなんだと印象が変わっていったのです。「犯罪少年」という言葉はあっても、実際にそうではない。僕たちが先に彼らに近づいてあげれば、罪を犯さなかったのではと思います。ほんとうに普通の子どもたちなのです。
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